マーケティングの活動の最たる目的として、一番わかりやすいものは製品を売ることである。さらに、近年のマーケティングはデータを用いて運用されていることが基本となっていることを踏まえて、その大局観と具体化について、いくつかに分けて連載する。

 

まず、初回となる今回は時間軸に着目して紹介する。

 

目次

 

1.データマーケティングは時間軸を意識して行っているか

 

マーケティングの活動そのものは、組織活動の一環で行われるので、時間は連綿と続く前提である。一方、個別の製品でのマーケティング活動は、プロダクト・ライフサイクルの概念に表されるように、一過性かつ一回性である。

 

両者の関係を客観的に結ぶ有力な手段ととしてデータがある。組織マーケティング活動が個々の製品マーケティングに適正に反映されているかを確認する際には、把握するデータの種類量の差、データの値の差、およびデータとしての定量化そのものができていたかどうかが重要となる。

 

扱う時間軸の差から、データの定義および量には差が出るのはあり得るが、自社の強みが製品の販売戦略に十分に反映されてよく売れるという状態に近づくためには、差は小さいのが適正である。

 

マーケティングの活動におけるデータの重要性が増すにつれて、より詳細な打ち手が可能になると同時に、時間軸を考慮した大局と局地のマーケティング戦略の一致・不一致が明確に把握できるようになってくると考える。]

 

組織のマーケティング戦略を個々の製品販売に浸透させる、または個別のマーケティング戦略を全体のノウハウとして積み上げていくといった、改善のPDCAサイクルを形成していく意味でも重要である。

 

 

2.データマーケティングの比較のルールを定義できているか

 

データマーケティングでの評価の良し悪しを判定するするわかりやすい方法として、評価先と評価元の評価観点の定義を揃えて、量的な差分をとることがある。

 

さて、この比較法について、評価観点の定義を揃えることが適正か、評価観点の定義が揃ったとして値をそのまま用いて適正かということを考える必要性が生じている。特に、製品のマーケティングでは過去の特定時点での評価を考慮する必要がある。製品属性と合わせて、時点差異についてのデータ加工を含む比較のルールの定義の議論を、事業評価に先立って行うべきである。

 

なお、他の基準での比較のルール作りは、稿を改めて紹介する。

 

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松島和史
代表・DataStrategist
主にサプライチェーン産業のノウハウを活かして、生産・物流・販売の統計を用いたデータ解析の設計から解析・改善の深耕まで実践中。モノから人へ。マーケティング視点と業務視点両方ありのプレイングマネージャータイプ